今日の聖者


カトリック教会の暦の中では、本日聖マキシミリアノ・マリア・コルベ神父さまを記念しています。コルベ神父さまは、
コンべンツアル聖フランシスコ会の司祭です。
コルベ神父さまは、聖母マリアへの篤い信心を持ち「無原罪の聖母の騎士会」という信心会をつくり、小冊子を発行し、メディアによる宣教にも力を入れました。1930年から6年間、日本で宣教し、1936年故国ポーランドに帰国なさいました。第2次世界大戦においてポーランドはドイツ軍に占領され、コルベ神父さまはアウシュビッツ強制収容所に送られ強制労働にあたっていたのです。ある日、脱走者が出て見つからないという事件が起こり見せしめの為に無差別に選ばれた10人が餓死刑に処されることになりました。その中で突如妻子を思って泣き崩れた男の人の叫びがありそれを聞いたコルベ神父さまは「身代わり」を収容所の責任者に申し出たのです。
過酷な緊迫した状況の中でこのような選びができた人が、
コルベ神父さまです。「友のために自分の命を捨てること、
これ以上に大きな愛はない。」(ヨハネ福音書15章13節)
このみ言葉が実現したのです。
人間が起こす戦争の業、その闇の業の中で、キリストの生き方と重なるような光の業を行う自由な人間、他に開かれた人間が実在したのです。
明日15日は、終戦記念日であり、聖母の被昇天の祝日です。
その前日である14日に愛の殉教者コルベ神父さまの生き方を改めて想い起こすことは必然のことなのでしょう。


Taeko H