8月の鯨


昨夜このブログを読んでいるというMさんと夕食を共にしました。彼女はブログを読んでいて書いている人の世代がなんとなく読めると言っていました。ということでこのブログに関わっている長老の私はちょと安心して齢の重ねた者のお話を書き込みましょう。


昨日、昔々の我が中学B組のクラス会が行われ、32人の元気なおばばさまが集まりました。皆でお昼を共にし続いて同級生の一人で舞台に立っているUさんの劇「8月の鯨」を皆で鑑賞しました。「8月の鯨」は原作デヴィト・ベリーで1978年にブロードウェイで上演され後に映画化されたものです。映画の方は1987年にカンヌ映画祭で特別賞を受賞しています。


1954年アメリ東海岸メイン州の小島にある夏の別荘に過ごす老姉妹、セーラとりビィと周辺の人々との2日間を描いた
作品です。島を取り巻く大海に時折現われる鯨を見ようと無邪気にはしゃぐ姉妹と母親の場面が時折現われ老姉妹の絆の深さを観客に想像させる演出が面白いと思いました。
我らおばばさま達は現に大なり小なり抱えている「老々介護」の時期、この日々の心の響きと重ねて、舞台の上で展開されている人間模様を各自味わったことでしょう。病気、高齢化等の具体的な現実に向き合う人々の揺れる思いが良く演じられていましたよ・・・・。


それにしてもUさん良くセリフを忘れないものですね・・・!
中高演劇部で活躍していた頃の情熱を家庭の使命を果たしながら今なお継続し一本の道として歩んでいる姿にUさんを導いている神さまを感じました。


Taeko H