招き

1858年1月25日にみせつりのマリアは終生誓願を立てた。

同じ年の翌月の2月11日、恵まれない少女ベルナデッタに聖母マリアは初めてご出現になった。

みせつりのマリアとベルナデッタは、フランスの中で、場所こそ違え、同じ暦を分かち合っていた。この世では面識はなかったが。


「(2月18日に)あのかたは私に、『私のために、15日間ここに来ていただけるとうれしいのですが』とおっしゃいました。」

なんと遠慮深い、敬意のこもった頼み方だろう!


聖母と聖人達を通して神に祈ること、それは私の側からの勤行や努力では全くなく、招き-「尊敬に満ちた」-へのこたえなのだ。

みせつりのマリアの記念日に向けて取次ぎを願ってノヴェナ(9日間の祈り)を終えたが、もうひとつのノヴェナを続けていて、明日で明ける。そして次の招きをきこうとしている。


1人の姉妹のために特に祈っている。彼女のため、また彼女が日々大切にしている、性別や年齢や生きている場所は違っても、今苦しんでいるベルナデッタ達への、聖母の招きにつながらせていただくことでもあるのではないだろうか。

私はそう願っています。

Kaoru-s


括弧内は『ベルナデッタとロザリオ』アンドレ・ラヴィエS.J. ヌヴェール愛徳修道会訳 ドン・ボスコ社からです。