たとえ500マイル離れても

釜石から預かっていた写真の洗浄が終了した。
遠く離れていても、心はそばに。
そう思って始めた写真洗浄。
津波で泥を被った写真を送ってもらい、大阪で洗浄、整理してお返しする。
実に地道な作業。
時間がたって匂いもする、泥はこびりついている。
でも、持ち主にとっては大事な、大事な思い出。
ひょっとしたら亡くした家族の唯一の形見かもしれない。
そう思って祈りながら洗った。
どれだけの人が望みの写真に出会えるのかわからないが、
何かの力になるのであれば・・・
写真の入ったダンボールには500人の想いも詰め込まれている。


Kazuyo F